▷ one point:好きな曲は歌う練習をする前に、まず何度も繰り返して聴く必要があります。それと同じ、会話ができるようになる前にまず耳に慣れさせることが重要です。聞き取れない単語があったら頭の中で意味を当てながらナレーションを聞くと、記憶が一層深まり、より早く日本語耳になれます。
【朗読発声 短文2回リピード】
▷ one point:音声に続いて発声練習をしてください。好きな歌手の曲を練習する時と同じように、発音やイントネーションが少しでもナレーションに近づくように数回練習しましょう。声を出して練習すると効果的です。step1で分からなかった単語は原文と照らし合わせながら自主的に調べるとより印象に残りやすいです。
【仕上げ 字幕付き1回再生】
▷ one point:いよいよ仕上げです。カラオケで歌を歌う時の様子を思い浮かべてください。字幕についていけるように何回か朗読練習しましょう。
》次へ 第88課
《原文》
ハン:木村先生、留学生の先輩たちの就職先についてどの業界の実績が多かったですか。
木村:そうですね。去年の内定実績で言うと、やっぱりインバウンド業界が一番多かったですね。
ハン:具体的にどんな業種がありますか。
木村:インバウンドと言ってもかなり幅広いので、実に様々な企業があります。大きく分けると、旅行会社、ホテル、小売系、通信サービスの4つが一番就職実績が多かったです。
ハン:そうなんですね。この4つとも近年の観光客増加と直接の関連性があるわけですね。
木村:そうですね。旅行会社の場合は外国人向けのツアーの手配で人材の需要が増えました。ホテルは接客通訳全般需要がありますね。しかも都心部のホテルだけでなく、郊外の温泉旅館でも外国人留学生の採用ニーズが出てきましたね。小売はいろいろありますが、化粧品やブランド品などを扱う企業の採用ニーズは依然旺盛ですね。通信サービスも実はインバウンドの恩恵を受けています。たとえば観光客向けのモバイルwifiレンタルは結構需要があって、採用も外国人に目を向けていますね。
ハン:なるほど。これらはどちらかというとすべてサービス業になると思いますが、サービス業以外の就職先の状況はいかがでしたか。
木村:そうですね。特に優秀な先輩たちの場合、メーカーや商社の総合職に就職した人もいますよ。中には名だたる企業に内定をもらった留学生の先輩もいましたね。
ハン:そうなんですね。そういう企業はやっぱり競争は激しいですか。
木村:はい、かなり競争は厳しいと思います。なので、日本語の会話力にしてもコミュニケーション能力にしても相当優秀な人なら勝てるかもしれません。
ハン:分かりました。とても参考になるお話をしていただいてありがとうございます。